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東海北陸教頭会研究大会1 [日常]

朝の体重68.4kg。

気象予報では快晴でしたが、志摩の朝は雲が多かったです。
その雲のお陰できれいな朝焼けを拝めました。
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朝からホテルに泊まる準備をしてから出勤しました。
9時45分まで勤務してから姉の家に車をおいて鵜方駅から近鉄特急アーバンライナーで名古屋へ向かいました。
電車の中で本を読んでいたら眠くなったのでお昼寝。
その後また本を読んでいたらあっという間に名古屋に着きました。

名鉄に乗り換えて全体会の日本特殊陶業市民会館へ向かいました。
愛知県の教頭先生がところどころに立ってくれていたので迷わずにすみました。
ありがたいなあ。

教頭を9年もやっていると東海北陸研究大会参加も4回目。
1回は県教頭会と共催の四日市でした。
そのたびにすばらしい講演が聴けるので楽しみです。

特に今回は毎月読んでいる雑誌で知った上甲晃さん。
松下政経塾の塾頭をしていた方です。
今回最後の東海北陸研究大会だったので参加に立候補したのですが、その後講演者を聴いて「やった」と思いました。

講演はマイクとホワイトボードだけで2時間たっぷりお話しいただきました。
冒頭から楽しい語り口で私たちを引き込みます。
ところどころウィットに富んだジョークを入れながら、表情豊かにお話しいただきました。
さすがだなあと思いました。

私も時々人前で話しをしますが、ついついパワーポイントに頼ってしまいます。
まあそれが私のスタイルで良いとも思っています。

上甲さんは先生一家に生まれたそうですが、一人くらいはビジネスマンがいても良いだろうと松下電器に就職したそうです。広報や電子レンジ営業課長を歴任していたそうです。
そのうち松下幸之助に松下政経塾に出頭しました。

結局人材育成の仕事に回り、教育に携わることになりました。
経済と教育の考え方の違いを宮城まり子さんから学んだそうで、ねむの木学園の食器は障がいを持った子ども達が使う食器ですが、全部陶器だそうです。
松下政経塾はプラスチック。

落として割れるともったいないからプラスチックにするのは経済優先。
落とす問われる陶器を使って落とさないように工夫するのが教育の視点と学びました。
今の学校現場も経済の視点になっていないかと反省しました。

東京の自由学園の校長が先生方から「生徒が陶器の食器を落として割ってしまいます。もったいないのでどうにかなりませんか。」と言われたときに「もっと高いもににしなさい」と言ったそうです。
これぞ本当の教育と思いました。
今の教育は失敗しないように手を尽くしすぎ、子ども達の成長を学びを奪っている気がします。

松下幸之助さんは松下政経塾で一番大事なことは「誰よりも早く来てそうじをすること」とおっしゃったそうです。
塾生たちはもっと高度な知識や技術を学べると思っていて、拍子抜けしたそうです。
「そんな雑用していては大事な勉強できない」と思っていました。

上甲さんは形だけでもそうじをさせようと、そうじをしたら○、しなかったら×、×が続いたら休学、もっと続いたら退学としました。
管理すると塾生との心の溝ができてうまく行かなかったそうです。

そこで自分がやろうと思ってやり始めると、塾生に見て欲しくなり塾生の目の前でそうじをします。
すると「嫌みな奴」と思われ、目立たなくして背中で教えようとすると「陰険な奴」と思われたそうです。

鍵山秀三郞さんと出会い、社用車をきれいにすることで事故が減る事実を知り、環境をつくれば心ができることを知ります。
また北海道の少年院のような矯正施設では自分の使うものを自分でつくるようにすると、とても大事にきれいに使う事を知ります。
「流汗悟道」
汗を流すことで正しい道が分かるという意味だそうです。

以降箇条書きで。

知識だけでは人生は渡れない。
有名大学を出たからテレビが売れるわけではない。
学歴は関係無い。その人から買いたいと思うから買うのではないか。
人間的魅力が必要。

松下幸之助さんは経営がうまくいったのは、1学歴がない、2身体が弱い、3貧乏の3つがあったからだと言っている。
数字が表す力は機械と同じ。
機械は能力が半分しかなかったら半分の力しか出さない。
人間的魅力のある人は人にお願いして倍以上の成果を上げることができる。

人間的魅力の作り方は聞く力をつけること。
世の中に話し方教室はたくさんあるけれど、聴き方教室はない。
話し方は技術なので練習すれば上手になる。教えることができる。

聴き方は教えられない。
聴くことは人を喜ばせる。聴くことは心の扉を開かせる。

学歴がないと素直に人に聴ける。
そして「ああそうか」と素直に感動する。

身体が弱いと自分は先頭では動けないので、人に頼んで協力してもらえる。
協力しすると人はうれしい。
それで人が育った。

人間はどんな人にもハンデがある。
「難有」逆から読めば有り難い。
貧乏だったからどんな苦労にも耐えられた。
困難をチャンスと思えた。

人間最大の力を出すには相手を「我が子同然」と思うこと。
仕事を使命と思うこと。
決断するから条件が揃う。
条件が揃ったらやるという人はぜったいやらない。
一流の人間は決して弁解しない。

上甲さんが塾頭を塾頭を務める青年塾では、無言の教育をめざす。以て範を示す。
不便、不自由、不親切がモットー。
そうすることで塾生が育つ。

自分でやるから楽しい。言われてやれば楽しくない。
受け身になるとわがままになる。
万物は変わっている。だから自分も変わらないといけない。

今の学校現場でのヒントになる話がたくさんありました。
本当に聴けて良かったです。

講演の後開会行事があり、さすが全国教頭会の会長さんなどはとても話がうまく、内容が伝わってきました。

すべて終了後志摩市から一緒に行った方とお好み焼き屋さんで夕食を摂りました。
1999年~2年間一緒に勤務したことがあり、今年教頭に昇任した方です。
昔話や今のことなどたくさんお話しできました。

逸もは自分が話し手ばかりいますが、今回は「聴くこと」を意識していました。
少しは成長したかなあ。

感謝感謝。
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